大森工業株式会社野田工場

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溶融亜鉛めっきとは溶融亜鉛めっき加工上の注意点めっきの工程溶融亜鉛めっきの規格溶融亜鉛めっきの特徴と特性めっきの加工製品例

溶融亜鉛めっきとは

溶融亜鉛めっきは、高温で溶かした亜鉛に鋼材を浸し、表面に亜鉛皮膜を形成する技術です。

亜鉛めっき加工を施した鋼材は、錆びや腐食を発生しません。塗装や電気めっきなどとは異なり、亜鉛と鉄から形成される「合金層」により、亜鉛と鉄が強く金属結合しているため、長い年月を経てもめっきは剥がれることがありません。

鉄を錆から守り資源を大切にする溶融亜鉛めっき製品は、あらゆる分野で使用されています。

溶融亜鉛めっき

溶融亜鉛加工上の注意点

なぜ、孔あけが必要か?

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めっきの工程

工程
溶融亜鉛めっき

脱 脂

油脂類が付着していると酸洗作業をさまたげ、不めっきの原因となるのでアルカリ液の加熱槽に浸漬し脱脂を行います。

フラックス処理

塩化亜鉛アンモニウムの溶液に浸漬し、フラックス処理を行います。これによって酸洗後に生成した素材表面の酸化物や酸洗で除去できなかった微量の酸化物を除去するとともに、めっき時の鉄と亜鉛との反応を促進させます。

酸 洗

塩酸液中に浸漬して素材表面の錆を溶解除去します。
酸化スケールが残っていると良いめっきができません。
また、酸洗中に素材がおかされないように、塩酸液には抑制剤を添加します。

亜鉛めっき

フラックス処理の終わっためっき素材を、亜鉛めっき槽に浸漬してめっきを行います。亜鉛の付着量は亜鉛の温度と浸漬時間により管理いたします。
亜鉛浴純度 97.5%以上
温   度 440~460℃

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溶融亜鉛めっきの規格

1.溶融亜鉛めっきに関する日本工業規格

●JIS H 8641 溶融亜鉛めっき
●JIS H 0401 溶融亜鉛めっき試験方法

2.種類及び記号

めっきの種類及び記号は表-1の通りとします。
表-1 種類及び記号
種類 記号 使用例(参考)
1種A HDZ A 厚さ5mm以下の鋼材・鋼製品、鋼管類、直径12mm以上の
ボルト・ナット及び厚さ2.3mmを超える座金類。 
1種B HDZ B 厚さ5mm以下の鋼材・鋼製品、鋼管類及び鋳造品類。
2種35 HDZ 35 厚さ1mm以上2mm以下の鋼材・鋼製品、直径12mm以上の
ボルト・ナット及び厚さ23mmを超える座金類
2種40 HDZ 40 厚さ2mmを超え3mm以下の鋼材・鋼製品及び鋳鍛造品類。
2種45 HDZ 45 厚さ3mmを超え5mm以下の鋼材・鋼製品及び鋳鍛造品類。
2種50 HDZ 50 厚さ5mmを超える鋼材・鋼製品及び鋳鍛造品類。
2種55 HDZ 55 過酷な腐食環境下で使用される鋼材・鋼製品及び鋳鍛造品類。
備考1.HDZ 55 のめっきを要求するものは、素材の厚さ6mm以上であることが望ましい。
    素材の厚さ6mm未満のものに適用する場合は、事前に受渡当事者間の協定による。
  2.表中、適用例の欄で示す厚さ及び直径は、呼称寸法による。
  3.過酷な腐食環境は、海塩粒子濃度の高い海岸、凍結防止剤の散布される地域などをいう。

3.めっきの品質

めっきの品質は、次による。
①.外観……めっきの外観は、受渡当事者間の協定による用途に対して使用上支障のある不めっきなどが
      あってはならない。
②.付着量及び硫酸銅試験回数……めっきの付着量及び硫酸銅試験回数は、表-2の通りとします。
③.密着性……めっき皮膜は、素材表面とよく密着し、通常取扱いでは、はく離又はき裂を生じないので
       なければならない。
表-2 付着量及び硫酸銅試験回数
種類 記号 硫酸銅試験回数 付着量g/㎡ 使用例(参考)
1種A HDZ A 4回 - 28~42
1種B HDZ B 5回 - 35~49
2種35 HDZ 35 - 350以上 56以上
2種40 HDZ 40 - 400以上 56以上
2種45 HDZ 45 - 450以上 63以上
2種50 HDZ 50 - 500以上 69以上
2種55 HDZ 55 - 550以上 76以上
備考1.めっき膜厚とは、めっき表面から素材表面までの距離をいう。
  2.1種A及び1種Bの平均めっき膜厚欄の数値は、硫酸銅試験回数から推定した最小めっき皮膜厚さの範囲を示す。
  3.平均めっき膜厚は、めっき皮膜の密度を7.2g/cm³ として、付着量を除した値を示す。

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溶融亜鉛めっきの特徴と特性

亜鉛付着量と環境別耐用年数

1.耐食性にすぐれています。

溶融亜鉛めっきは鉄鋼製品の表面に亜鉛の保護被膜を作り、電気化学作用(ガルバニックアクション)による優れた防効果が得られるので大気中や海水中、土壌中に於いても優れた耐食性能を発揮します

溶融亜鉛めっき被膜断面

2.密着性にすぐれています。

溶融亜鉛めっきは他の塗装と違い鉄素地と亜鉛の合金化反応により密着しておりますので、過激な衝撃や摩擦以外に剥離することはありません。

3.隅々まで均一にめっきができます。

めっき層に浸漬してめっきを行いますので、パイプの内側や、タンクの内面などの中空体で目に見えない部分、手の届かない部分でも完全に均一なめっきができます。

4.経済性に富んだ防食方法です。

長期間にわたって防食効果がありますので、(地域差があります)補足的な防食手段はほとんど必要ありません。理論的には表面の亜鉛めっき層が電気化学作用により完全に消耗されつくすまで鉄鋼製品を から守りますので、長期の防食を目的とする場合、他の防法と比較して最も経済的な方法です。

鉄地の保護

5.鉄地の保護に優れています。

鉄鋼製品の表面に施された亜鉛めっき被膜は外部の腐食環境より鉄鋼製品を保護する保護被膜となります。さらに亜鉛めっき被膜が破損して鉄素地が露出してもその周囲の亜鉛が電気化学作用(ガルバニックアクション)を起こして鉄素地をから守ります。この電気化学作用は異種金属間に発生する金属電池の働きとして説明されております。すなわち鉄よりもイオン化傾向の高い亜鉛が犠牲となって鉄鋼を腐食から守り続けるのです。

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めっきの加工製品例

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